独立した客間などいらない

昔の家にはよく独立型の客間がありましたよね。そんなに大きな家じゃなくても廊下を挟んだところに客間がある家が多かったような気がします。こんなところになぜきれいに整えられた和室があるんだろう?と子供の頃よく思っていました。

私の家にも独立した和室がありました。両親は「大事なお客さんが来たときに使う部屋だよ」と言っていたので普段その部屋はガランとなった状態。モノがほとんど置かれていなくて部屋の中央には立派なテーブル。そしてこれまた立派な座布団が4枚。

普段家族が使っていた座布団よりずっとずっと高級な座布団がきれいに置かれていました。この部屋にお客を通すことなんて何度もあることじゃないのに「子供が入ってはいけない部屋」として存在していました。

両親はよかれと思ってこの客間を造ったようですがほとんど使わない部屋など造る必要はなかったのです。だから最近の家にはこういう間取りが少なくなったのですね・・・。よく分かります。